スペイン語の重要性 これからの時代は英語でも中国語でもなくスペイン語?!

スペイン留学のすゝめ

こんにちは!セニョールパンチョです。

現在、スペインに留学生として長期滞在しています。

スペイン語を学ぶメリットって本当にあるの? 英語の方が重要じゃないの?って考えたことはありませんか。

そんな疑問を持つ皆さんに、スペイン語の魅力、可能性について学習者目線で解説していきたいと思います。

これまで外国語学習といえば、英語が中心でした。

その影に隠れて、日の目を見ることが少なかった言語こそがスペイン語です。

今や本国スペインやラテンアメリカだけでなく、多くの国で学習されている言語です。

この記事を読んで、皆さんが少しでもスペイン語に興味を持ち、学ぶきっかけを作ってもらえると嬉しいです。

・スペイン語が秘めるポテンシャル

・スペイン語の学びやすさ

スペイン語が秘めるポテンシャル:話者人口

スペイン語は、世界でどれくらい話されているかご存知でしょうか。スペインは、大きく分けて4つの公用語があります。

それぞれ、カスティージャ語、カタルーニャ語、ガリシア語、バスク語です。

参照:山田進 『スペインの公用語』(ナレッジキャピタル、2019)
https://kc-i.jp/activity/kwn/yamada_s/20190604/

一般に私たちが言う「スペイン語」は、「カスティージャ語」を指します。

このカスティージャ語は、カタルーニャ地方、ガリシア地方、バスク地方といった各地域の第一言語と並んだ公用語です。

そして私たち学習者を含めると、総人口は世界でなんと5億9千万人にのぼります。第一言語話者は4億9千万人、世界第二位の数です。全世界で21カ国の公用語です。

この数は、年々増えており、2050年には7億5千万人に上ると推測されています。※1

※1 Guadalupe Moreno 『El español, en descenso a partir de 2050』(STATISTA, 2018)

スペイン語が秘めるポテンシャル:アメリカでの地位向上

世界一の経済大国であるアメリカでは、現在、スペイン語の地位が急速に上がっています。

2060年にはメキシコに次いで世界第二位の話者人口になる予定です。

その時点で、アメリカ国民の27.5%がスペイン語話者で占めることになります。※2

特に南部のカリフォルニア州、テキサス州、ニューメキシコ州、フロリダ州などは、その地理的、歴史的要因でヒスパニック(スペイン語話者)が多いことで知られております。

こうした州では、英語に次ぐ実質的な第二言語になっています。

カリフォルニア州は、シリコンバレーのような最先端ビジネスのお膝元で、アメリカ経済において最も重要な州のひとつです。

このスペイン語のプレゼンスの高さが、将来的にビジネスシーンにも影響を与えるのではないかと予想しています。

それほど大きな注目が集まる言語です。

※2 Manuel Morales 『El número de hispanohablantes crece un 70% en los últimos 30 años』(EL PAÍS, 2021)

スペイン語が秘めるポテンシャル:兄弟言語

スペイン語を語る上で欠かせないのが、兄弟言語の存在です。

よく○○語と○○語は似ているなんて話をよく聞きますが、スペイン語も例外ではありません。

兄弟言語は、「ロマンス語族」という名前のひとつの家族です。

その家族には、スペイン語の他に、ポルトガル語、フランス語、イタリア語、ルーマニア語などがいます。

スペインのカタルーニャ語、ガリシア語もこの家族の一員です。(バスク語は一切兄弟言語を持たない不思議な言語です)

中でもポルトガル語は、同じイベリア半島に位置する最も近い関係にある兄弟で、かなり高い水準で相互理解ができるようです。

また、ポルトガル語ネイティブのスペイン語話者もかなりたくさんいます。

今後、スペイン語を学んだあと、他の外国語も比較的容易に習得できるでしょう。

このロマンス語族の総人口は世界で12億人、中国やインドの人口にほぼ匹敵する数です。

その意味でも、スペイン語が持つポテンシャルはかなり高いことがわかります。

スペイン語の学びやすさ:日本人目線

実際スペイン語は日本人にどれほどアクセスしやすい言語なのでしょうか。ここでは、スペイン語の学びやすさについてお話しします。

皆さんは、言語学習において、どの部分で最も苦労するでしょうか。文法、語彙、発音、読み書きなどなど、その意見は大きく分かれると思います。

しかし、私は特に発音が最も困難な部分だと考えます。中国語であれば同じ音でも4つの違いがあります。

一方、スペイン語はすべての言語の中で最も発音が簡単な言語のひとつです。本当です。

母音は日本語と同じく、a, e, i, o, uの5つです。カタカナ読みで通じます。

正直言うと、わたしは発音の練習をほとんどしたことがありません。それでも通じるぐらい簡単なのです。

たとえば、次の文章で確かめてみましょう。

Yo voy a la escuela cinco veces cada semana. 意味)わたしは週5回、学校に行きます。

これを発音すると、”ジョ ヴォイ ア ラ エスクエラ シンコ べセス カダ セマナ”となります。読んで字の如く、ローマ字読みであることがわかります。

この発音のアクセスしやすさは、私たち日本人にとって大きなアドバンテージです。そして、この発音のしやすさは、言語学習で挫折しない上で非常に大切な要素です。

私のスペイン語学習者の知人の中には、英語がまったくわからない人も少なくありません。

それぐらい日本人にとってアクセスしやすい言語です。一方、発音が難しい中国語をネイティブで扱う中国人の方々は、スペイン語の発音に大変苦労するようです。

私も以前は、集中的に英語を勉強していたため、英語の難しさはよくわかっています。

まだ英語の方が得意ですが、日本人目線でスペイン語の方が簡単であると確信しています。

スペイン語の学びやすさ:英語から応用できる

最後に、英語が得意な人にとって嬉しい情報です。

英語とスペイン語は兄弟関係にありませんが、同じヨーロッパ言語ということもあり、よく似ている単語が多く存在します。

単語が似ていることは、初めて見た単語でも英語の知識で語彙を楽に覚えられます

また、意味を推測できる場面が数多くあります。

それゆえ、一般的にイギリス人やアメリカ人のような英語ネイティブの人たちは、日本人よりもスペイン語を比較的短い期間で習得できます。

韓国語を、日本人が英語ネイティブの人よりも短い期間で習得できることと同じですね。

これは、英語が苦手な人よりも大きなアドバンテージになることは間違いありません。スペイン語学習を始める上でのハードルを下げてくれます。

まとめ

さて、スペイン語の紹介はいかがだったでしょうか。

以下、改めておさらいいたします。

・スペイン語が秘めるポテンシャル

1、世界で5億9千万人の話者が存在。

2、今後アメリカを中心に大きな成長を遂げる。

3、兄弟言語が多く存在する。他の外国語学習に生かせる。

・スペイン語の学びやすさ

1、発音は最も簡単な言語のひとつ。日本人にとって英語より学びやすい言語。

2、英語から簡単に応用できる。

学習を始めるきっかけは人それぞれです。

今回の記事がきっかけに、スペイン語学習にトライしてみたいといった仲間が現れると大変嬉しい限りです!!!

¡Muchas gracias!

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