こんにちは!セニョールパンチョです。
現在、スペインに留学生として長期滞在しています。
皆さんは旅先で移動方法に困ったことはないでしょうか。慣れない土地に来て、英語も通じない国での旅行は本当に大変です。
あなたの頭に浮かぶのは、目的地までの手段がわからず、慣れない言語でなんとか案内してもらう自分・・・。
あまり日本語以外の言語が得意ではない方にとっても最大の難関といっても過言ではありません。
そうならないためにも、事前に調べておきスマートな旅ができるようにしておきましょう!
そこで、今回は私が住むマラガの公共交通機関を解説したいと思います。
マラガはまだまだ日本からの観光客が少ないですが、知られざる魅力がたくさんあります。
はじめに
普段よく利用する公共交通機関、以下の2つをご紹介いたします。
この2つを使いこなせれば、問題なくマラガを楽しむことができます。
- 路線バス(Autobús)
- 電車(Tren)
特に路線バスは、私が通学や市内の移動に頻繁に利用しており、大いに参考になるかと思います。
海外のため、遅延なども気にされると思いますので、その辺りの交通事情もヘビーユーザー目線でお伝えします。
路線バス(Autobús)
まず、路線バスについて。
路線バスは、普段最も利用する交通手段で、私のマラガ生活において不可欠。
路線は、セントロ(ダウンタウン)を中心に、東西南北方向に郊外まで伸びております。
マラガ市内の移動であれば、ほぼどこかに停留所があり、基本バスで事足ります。
空港からセントロ、セントロから空港まで行く場合もバスで行けますが、次に紹介する電車の方が安いため、そちらをおすすめします。
路線図
以下路線図の全体図(上)と拡大図(下)です。全体図の赤丸は空港、水色はセントロエリアを指します。出典:Empresa Malagueña de Transportes SAM, Líneas
全体図
拡大図
乗り方
各路線バスとも番号がついており、行きたい方面に合わせて乗るバスが変わります。
どの停留所にどの番号が停まるかは、路線図をご参照ください。
個人的におすすめなのは、番号GoogleマップやAppleマップで目的地を入れて、道順を検索する方法です。
この方法だと、乗るべきバスの番号まで指定されるため、非常に便利です。
たとえば、自宅からセントロに行くときは20番、セントロから学校に行くときは11番のバスに乗るなど。番号を覚えておくと便利です。
慣れてくると、どの番号がどの方面に行くのかが大体わかっていきます。
セントロを起点に東西方面が3, 8, 11, 14など、南北方面が2, 17, 20, 30などのバスに乗ります。路線図にも番号が書いてありますのでご参照ください。
また、循環バスや夜間専用バスもあります。
循環バスはC1やC2などCから始まる表記、夜間専用バスはN1やN2などNから始まる表記です。
乗車時に、現金を運転手に直接払うか、もしくはクレジットカードで専用のプリペイドカードをかざします。
現金、もしくはクレジットカードで払う場合は、レシートを受け取る必要があります。
現金で払う場合、受け取ってもらえるのは10€以下です。お釣りはきちんと返ってきます。
20€以上のユーロ札は受け取ってもらえないため、乗車前に両替しておきましょう。
バス車内で両替やチャージはできません。
料金
料金は以下の通りです。
2022年9月1日に料金改定があり、30%ほど安くなりました。→注意!2023年3月現在、定期運賃が改定しています。
- 1回分の運賃:1,40€
- 空港までの片道運賃:4,00€
- 10回分の運賃:5,50€
- 1ヶ月の定期運賃(一般):25,95€→39,95€
- 1ヶ月の定期運賃(学生):17,00€→27,00€
- 1ヶ月の定期運賃(25歳以下):17,00€→27,00€
(注)
- 1回分の運賃は、距離に関係なく一律同じ価格
- いずれのカードも、街中にあるエスタンコ(キオスク)、もしくは、セントロにあるEMTオフィスで購入、チャージする必要あり
- 5と6は、EMTオフィスで学生証の提示、もしくは、年齢を証明するIDの提示が必要
EMTオフィス
- 住所:Alameda Principal, 47, 29001 Málaga
- 営業時間:月〜金 9:00–13:30, 17:00–19:00、土日休み
- 営業時間は、季節によって変わります。
エスタンコ(キオスク)
- 「Tabacos」の文字が目印
- 街中の至るところにあり
- 営業時間は、各店舗でばらつきあり
個人的な感想
現地に来て半年以上、ずっと路線バスを利用しています。思った以上に路線バスはきっちりと来ます。海外特有のいつまで経っても来ない交通機関ではありません。
どの路線も、だいたい15分毎のペースで来るため、困ることは少ないかと思います。
海外ならではのトラブルと言えば、一度エンストにより途中でバスを降ろされたことがあるぐらいです。
このときは、同じ方面に向かう別の番号のバスがたまたま後ろを走っていたため、問題なく乗り換えることができました。
その他
路線バスの運行状況はアプリで確認できます。
乗りたいバスの現在地、路線図、時刻表などもアプリで確認できます。
現地に来た際は、是非活用してみください。
電車(Tren)
続いて、電車。スペイン語で「Tren」と呼びます。
マラガには、近場のコスタデルソル界隈に行く近距離列車だけでなく、首都マドリードに行く長距離列車も存在します。
長距離列車は、日本の新幹線や特急列車をイメージに近いです。
今回は、最も利用頻度が高いであろう近距離列車(Cercanías)をご紹介いたします。
空港に行くときや、隣町などに行くときに利用します。
路線図
以下、路線図です。セントロにあるAlameda駅やMaría Zambrano駅を起点に、2つの路線がございます。
セントロからの到着駅のエリアごとに1〜4の番号がついております。
この番号は、後ほど紹介する料金区分を示す目印にあたります。出典:Renfe
マラガの紹介記事で書いた通り、マラガはコスタデルソルの中心地で、特に夏のバケーションシーズンは、沿岸一帯のリゾート地に多くの観光客がやってきます。
路線途中駅のトレモリノス(Torremolinos)や終着駅フエンヒローラ(Fuengirola)は観光地としてとても有名です。
ちなみにAeropuertoが空港の最寄駅です。※「空港」はスペイン語で「aeropuerto」
乗り方
路線がC-1とC-2の2本しかなく、とてもシンプルです。
C-1はメイン本線、C-2は田舎行きと覚えておくと良いです。
券売機でチケットを買って入退場 or クレジットカードで入退場の2パターンがあります。
後者が最も簡単で楽なため、そちらの方法をおすすめします。
料金
料金は以下の通りです。距離に応じて変わります。
先ほどの路線図を参照しながらご確認ください。
※ゾーン0にあるセントロの駅を起点
- ゾーン1、ゾーン2:片道1,80 €、往復3,60 €
- ゾーン3:片道2,05 €、往復4,10 €
- ゾーン4:片道2,70 €、往復5,40 €
個人的な感想
バスほど頻繁に利用しませんが、空港に行く際は電車を利用しています。
トレモリノスやフエンヒローラなどに散歩しに行く際も電車を利用しています。
電車は、基本的に15分に1本のペースで走っています。
とても便利ですが、乗客のマナーは路線バスに比べて、良くないと感じています。
マスクをしない、大声で会話するなど、ストレスを感じる瞬間があるかもしれません。
くれぐれも路線の乗り間違いには十分お気をつけください。
初めて利用した際、C-1に乗る予定がC-2に乗ってしまいました、
C-2は田舎路線で本数も少なく、最終的に、知人との待ち合わせに2時間ほど遅れた経験があります。
目的地がC-1の「Fuengirola」なのかC-2の「Álora」なのか、よくお確かめください。C-2を利用することは滅多にないと思いますが。
その他
スペインの高速列車の質は、ヨーロッパの中でもトップクラスです。
鉄道会社のレンフェはスペイン政府が100%出資する国有企業で、スペイン国鉄とも呼ばれます。
定時運行率はほぼ100%に近く、交通網もスペイン全土に張っており、非常に便利な交通機関です。
定期的に遅れが発生する飛行機に比べると、早くて正確な交通手段と言えます。
難点は、長距離になると料金が跳ね上がることです。
東京から福岡に行くのに、新幹線の方が割高で時間がかかるのと同じです。
飛行機は、LCC(格安航空)が国内を飛んでいるため、遠出の場合は飛行機をおすすめします。
もちろん、ゆっくり景色を楽しみたい場合は、電車の方が良いです。
まとめ
マラガの公共交通機関の乗り方について、いかがだったでしょうか。
以下、改めておさらいいたします。
路線バス
- マラガ市内の移動は、基本バスで事足りる
- 乗るバスは、番号やアルファベットの記号を参照する
- 現金、クレジットカード、プリペイドカードで乗車
- プリペイドカードは事前にチャージが必要
- 遅延が少ない
電車
- C-1はメイン本線、C-2は田舎行き
- セントロから空港に行く際はバスより安い、おすすめ
- クレジットカードで入退場する方が楽でおすすめ
- 料金は片道2〜3€程度
- 乗客マナーがバスより良くない
- 遅延が少ない
目的地によっては、バスでも電車でもどちらでも行ける場合があります。ご自身の好みで交通手段をご選択ください。
皆さんのマラガでの移動がスムーズに行くことを願っています!!
¡Muchas gracias!
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