こんにちは!セニョールパンチョです。
現在、スペインに留学生として長期滞在しています。
語学を勉強しているときに、語学能力を証明する試験を受けてみたいと思ったことはないでしょうか。
権威ある能力試験に合格できれば、ひとつの資格・能力として、就職活動等で社会に向けて客観的なアピールができます。
英語に、TOEIC、TOEFL、IELTS、英検などといった能力試験が開催されているのと同じように、スペイン語にも同様の能力試験が存在します。
それがDELE(デレ)という試験です。
今回は、スペイン語を継続的に勉強するなら、一度は受験を考えたいDELEについて解説いたします。
DELEが一体どのような試験で、どのような受験メリットがあるかについて紹介していきます。
皆さんのDELE受験の参考になれば幸いです。
・DELE試験の概要
・DELE試験の受験メリット
はじめに
尚、この記事を書いている筆者は
- スペイン留学前の2021年11月に、DELE A2を受験・合格
- 現在、B2合格を目標に勉強中
この経験を基に、概要や受けてみた感想を解説していきたいと思います。A2やB2といった検定レベルも後ほど解説いたします。
DELE試験とは
まずは、DELEがどのような試験かを説明いたします。
DELEは、 Diplomas de Español como Lengua Extranjera(外国語としてのスペイン語検定試験)の略です。
DELEスペイン語検定とは
DELEスペイン語検定はスペイン教育・職業訓練省の下に、スペイン国外ではインスティトゥト・セルバンテスが実施する、高い信頼性をもったスペイン語の検定試験です。
1988年にスペイン語を母国語としない人々のスペイン語能力を測るテストとしてはじまり、現在DELEは世界100カ国以上で実施されています。スペイン語圏への留学、就職などの際に語学のレベルを保証するものとして国際的に認められています。
出典:インスティトゥト・セルバンテス東京
https://tokio.cervantes.es/jp/dele_diplomas/information_diplomas_spanish.htm
客観的評価に基づいてレベルを確認される権威的な試験であり、
有効期限がないため、一度取得すれば永久資格として持つことができます。
今後、スペインや中南米といったスペイン語圏で仕事したい方、翻訳や通訳の仕事をしたい方には必見の資格です。
検定レベル
検定レベルは、MCERという指標を基に全部で6段階あります。1級〜6級のイメージ。
A1(入門)、A2(初級)、 B1(中級)、B2(上中級)、 C1(上級) C2(最上級)
1番左のA1に始まり、最難関のC2までのレベルがあります。
MECRとは、El Marco Común Europeo de Referenciaの略です。英語ではCEFR(Common European Framework of Reference for Languages=ヨーロッパ言語共通参照枠)と呼びます。
外国語の習熟度を表す共通指標です。
言語数が多いヨーロッパで、国境や言語の枠を超えて、教育や就労の流動性を促進するために作られた共通指標です。
おおよその目安ですが、B2取得でビジネスシーンで運用できるレベルです。
翻訳・通訳や大使館で働くレベルになると、C1やC2を求められるようです。
真偽不明ですが、C2はネイティブでも受かるのが難しいと聞いたことがあります。
開催場所・日程
本国スペインを中心に世界中で開催されております。日本でも5月、7月、11月の年3回開催されています。以下、日本の開催回数と開催地(時期)です。
- 3回:東京(5月、7月、11月)
- 2回:大阪、京都、名古屋(5月、11月)
- 1回:福岡(5月)、仙台、広島、沖縄(11月)
試験会場は、外国語大学やホテルの会議室、語学学校などで開催されます。
具体的な開催日時や申込方法は、インスティトゥート・セルバンテス東京のHPに掲載されています。下記URLからご確認お願いいたします。
https://tokio.cervantes.es/jp/dele_diplomas/prices_diplomas_spanish.htm
インスティトゥート・セルバンテス東京文化センターHP
私は、2021年11月に広島でA2を受験して、晴れて合格しました。試験終了後に広島観光をしたのも、いい思い出です。
試験内容
試験内容は、A1から4技能すべてのパート(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)があります。
レベルが上がるにつれて、内容や試験量もヘビーになっていきます。
以下が試験時間の構成ですが、試験終了までほぼ丸1日かかります。非常に長くタフな試験です。
当日、受けるレベルによって試験の順番が前後します。
たとえば、口頭試験の1パートが午前中、読解・聞き取り・文章表現の3パートが午後に実施といったイメージです。
当日までにハガキ(受験票)、メールにて指示があります。
合否通知
合否は、試験終了3ヶ月後を目安に登録したメールアドレスに、以下の通りで通知されます。
- 合格の場合は、『APTO』
- 不合格の場合は、『NO APTO』
そして、合格証は受験終了1年後に本国スペインから各自宅に届けられます。
世界中に発送するため、これだけの時間がかかるそうです。
届くころには、受験したことすら忘れてしまうかもしれません。
実際に受けてみての感想
昨年11月にA2を受験した感想ですが、やはり文章表現と口頭試験を対策した方が良いと感じました。
私は基本的に、リスニングが苦手で、ライティングやスピーキングといったアウトプット系の方が自信があります。
しかし、実際のアウトプット系のスコアは、試験後の感触と大きく異なりショックでした。
おそらく、評価されるポイントを抑えられていなかったこと、試験前に対策していなかったのが理由です。
ボキャブラリーの多さで畳み掛けるよりも、文章を論理的に組み立てることが重要です。あくまで私見です。
この辺りの対策は、ネイティブの先生や試験対策コースで確認してもらった方がスムーズです。
何より自分自身の思い込みを取り除くことができます。
今回のスペイン生活で、最終的にB2取得できるのが目標です。
まとめ
DELE試験についていかがだったでしょうか。
以下、改めておさらいいたします。
DELE試験は、
- 外国人のスペイン語の能力を図る権威的な試験
- スペイン語圏で仕事したい方、翻訳や通訳の仕事をしたい方には必見
- 検定レベルは、A1,A2, B1, B2, C1, C2の6段階。B2がビジネスシーンの目安
- 日本は東京を中心に5月、7月、11月の年3回開催
- 試験は終了まで丸1日かかる。合否は受験3ヶ月後にメールで通知
- ライティングやスピーキングはネイティブの先生と対策した方が無難
皆さんの今後のスペイン語能力を伸ばす一つの方法としてDELE試験を活用して、より充実したスペイン語生活になることを願っております。
¡Muchas gracias!
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